組織委員会メンバー紹介

和歌山県工業技術センター所長

請川 孝治(うけがわ こうじ)

プロフィール

1947年 愛媛県川之江市(現:四国中央市)生まれ
東京大学工学部燃料工学科 卒業
東京大学大学院工学系研究科 工学博士
通産省工業技術院公害資源研究所 入所
通産省資源技術総合研究所 エネルギー資源部長
独立行政法人産業技術総合研究所 理事・関西センター所長
などを歴任

現在は

和歌山県工業技術センター所長

和歌山県工業技術センター所長 請川 孝治(うけがわ こうじ)

技術開発に一番大切なことは組織づくりではなくて、まずニーズでありき、そして人材づくりと考えています。

私の生家は愛媛県といっても香川県との県境で波が打ち寄せるような海岸に近いところでした。2歳のときに神戸市の山手の方に引っ越したので、少年時代と言えば周囲に緑がたくさんあって、夏になると住吉川や砂防ダムで真っ黒になるまで泳いで遊んでいたのを思い出しますね。父親が神戸大学で教鞭をとって数学を教えているような家庭環境でしたが、私は何か技術者として将来の夢を追いかけていくような仕事につきたいと考えていたので、現在の道に進みました。
私の専門分野は石油化学と石油精製ですから、石油から様々な製品を生み出したり、重資油を分解してガソリンや軽油などの軽い油にしていくといった技術研究を長くやってきました。石油を扱うというのは、国の経済を長い期間の中で考えながら技術開発を行っていくというのが基本ですから、将来を見越した計画の上に立って、様々なニーズ・研究課題に対して仮説を立てじっくり行っていくものです。日本の場合など、どうしても組織作りに重点が置かれがちですが、こういった研究はまずニーズありき、人材ありき、と考えるのが正しいと思っています。現在では、和歌山県内の中小企業の方々を中心に現場のニーズをいただいて、私自身が実感しながら研究の指揮を執っています。今回のシンポジウムに対しては直接専門家として参加するわけではありませんが、和歌山県の公設研究所の責任者として、和歌山県の資源をできるだけ有効に活用するという視点からお手伝いさせていただきたいと願っています。
現在、日本社会では少子高齢化の危機ということが問題視されています。食料不足・介護不足・保健医療体制の停滞など様々な問題は、世界的な視野で見ると全ての国々が高齢化していくわけですから、世界に対して日本がリーダーシップを取れる大きなチャンスと考えるべきでしょう。今回のようなコメについて話し合う国際シンポジウムもその一翼を担っているものと考え、大きな成果が残ることを期待している次第です。

趣 味: 卓球、ゴルフ、囲碁
和歌山では: 田辺市本宮町に請川という地名があって、どうやら私の苗字はそのあたりとも関連がありそうなので、一度言ってみたいと思っています。
 

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