組織委員会メンバー紹介

京都府立医科大学特任教授 兼 立命館大学COE推進機構特別招聘教授

西野 輔翼(にしの ほよく)

プロフィール

1945年 大阪府枚方市生まれ
京都府立医科大学 卒業 医学博士
ハーバード大学医学部に留学
国立がんセンター研究所 がん予防研究部 部長
京都府立医科大学大学院医学研究科 分子生化学 教授
などを歴任

現在は

京都府立医科大学 特任教授
立命館大学 立命館グローバルイノベーション研究機構 教授

京都府立医科大学 特任教授 立命館大学 立命館グローバルイノベーション研究機構 教授 西野 輔翼(にしの ほよく)

あれから10年が経ち、当時のイノシトールの動物実験が人のレベルにまで上がってきた。

 私の場合母親が医者であり、小さいころから自然に医者になるという気持ちがありました。当時の枚方では小学校に通う道が美しい田圃だったのでコメといえばその風景が印象的でしたね。実は、父方の本家が和歌山県南部町だったので、今回シンポジウムが行われる和歌山とは、不思議と縁が深いのです。大学時代から生化学の分野にはいり、食品成分を用いた分子レベルでの生体化学反応の実験をくり返しながら研究を積み重ねてきました。
  第1回のシンポジウムでは、イノシトールの動物実験を中心としたデータをもとに、がん予防研究をテーマにして話しましたが、この10年間でさらに動物から人レベルでのデータ研究に大きく進んできたところなので、今回この時期にシンポジウムが行われるのは意義があると思っています。 和歌山では、イノシトールに関するデータを蓄積されてこられたドクター・ワッテンバーグにぜひお会いしたかったのですが、高齢のため出席されないとのことで残念です。しかし、代わりにNIH(National Institute of Health)からこられる講演者の先生など、様々な分野の皆様と会場でお目にかかることができますので、それを楽しみにしています。
  これからの展望については、これまで重点的に取り組んできた肝臓がん予防に加えて肺がん予防などへも応用していきたいと思っています。一番大切なことは食品成分の機能をうまく利用できるようにするため、種々の成分を組み合わせて用いることによって安全で、しかも効力が優れているものを創り出すこと、および、研究者、食品加工製造企業の人たち、そして原材料となる農林畜水産業を支える人たち(一次産業)が共同して良いものを創り出していけるようになることでしょう。コメはその中でも特に重要なものであり、先導的に発展して行ってほしいと思っています。

趣 味: 音楽(様々なジャンルがあるが、特にクラシック)。ヨットや馬術も機会を見つけてチャレンジしたいですね。
和歌山では: 一度、チャンスがあれば熊野古道を歩いてみたいと思っています。和歌山は美味しい海の幸がたくさんあるので新鮮な魚が食べたいですね。
 

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