組織委員会メンバー紹介

九州大学大学院農学研究院農業資源経済学部門農政学分野教授

伊東 正一(いとう しょういち)

プロフィール

1953年 宮崎県西都市生まれ
宮崎大学農学部 卒業
日本農業新聞社 記者
米国アーカンソー大学大学院 修士
テキサスA&M大学大学院 博士号
ワシントンIFPRI(国際食料政策研究所)勤務
鳥取大学農学部教授
などを歴任

現在は

九州大学大学院農学研究院農政学分野 教授

九州大学大学院農学研究院農政学分野 教授 伊東 正一(いとう しょういち)

食料の需給は国際間で協調して行われるべき、そのために世界中で人的交流や情報交換が積極的におこなわれなければならない。

 私の故郷は、宮崎県のほぼ中央に位置する小さな町ですが、日本最大の古墳集積地帯でかつては相当大きな古代国家が存在していたと思われる古い歴史のあるところです。そんな古い土地柄でしたが、音楽好き、テニス好きの少年には熱い思いが嵩じてミュージシャンになる夢があったことも記憶しています。それでも、私が最終的に食料経済学への道に進んだ理由には、農家の長男として生まれた環境の中で身をもって農業の抱える問題に接してきたことが大きく関係しているでしょうね。
  大学卒業後、就職先の新聞記者を辞めて再びアメリカに渡ったころから、何度も渡米するようになった現在まで、日本との比較の中で強く実感するのは欧米がはるか高いレベルで世界の食料について多くの情報を蓄積、分析してきたことです。英語社会という強みもありますが、当時から国家レベルで海外の情報などを集めて詳細に分析していたのにはびっくりさせられました。しかし、不備な点も多々ありました。
  今では、日本も含めた世界中で人的交流を積極的に行い、国家レベルでの分析協力が不可欠な時代になっています。 コメに関して言えば、日本やアジアにとって国際食糧需給の要であり、コメの需要がこの先伸び悩むとアジア全体の農業の弱体化につながります。今後、コメの需要分野を拡大して、稲作を促進していくような政策に向かうには学際的かつ全方位的技術を通して、これまでになかったコメ利用の開発・研究が必要です。

 今回のシンポジウムには、様々な専門分野の研究者の方々がお見えになるわけで、そういった皆様の研究現場での展望をお聞きしたいし、世界各国の生産、消費、政策、貿易などにおける貴重なご意見もお受けして、今後の食料需給政策の研究に役立ててまいりたいと思っております。

趣 味: 音楽、テニス、サイクリング、6人家族で遊ぶこと(子供4人)
和歌山では: 温泉好きなので、白浜などの温泉に行きたいですね。
 

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