組織委員会メンバー紹介

お茶の水女子大学名誉教授
(社)栄養改善普及協会会長
日本栄養・食糧学界名誉会員
ほか

五十嵐 脩(いがらし おさむ)

プロフィール

1934年 東京都墨田区生まれ
東京大学農学部農芸化学科 卒業 農学博士
お茶の水女子大学教授
お茶の水女子大学生活環境研究センター長
茨城キリスト教大学 生活科学部 教授
などを歴任

現在は

お茶の水女子大学名誉教授
(社)栄養改善普及協会会長
日本栄養・食糧学界名誉会員
ほか

お茶の水女子大学名誉教授 (社)栄養改善普及協会会長 日本栄養・食糧学界名誉会員ほか
 五十嵐 脩(いがらし おさむ)

自分の身体を正しく知ることが、健康につながる食生活改善の基本です。

 私が生まれた頃、墨田区の自宅付近は商業地と住宅地のほかに原っぱもあって、とんぼを追いかけるような自然がたくさん残るところでした。小学生になったとたんに戦争がはじまり、ひとりで縁故疎開で新潟に行きました。戦争が終わっても、物資の流通が悪くヤミ市が立つような時代で、伝染病が蔓延する社会を見て育ったのが私たちの世代でした。しかし、あの頃はみんな白米に憧れていた時代だったので、脚気が多かったのです。大学で学んだ農芸化学という分野は大変幅の広い領域でしたが、私は食品化学の研究からスタートし、その後栄養学の分野に変わり、ビタミンE同族体の生体内動態の解析、α-トコフェロール立体異性体の識別機構の解明、脂肪酸の代謝と食品成分による代謝の調節といった食物健康科学の研究に長年従事してまいりました。脂溶性ビタミンであるビタミンEの同族体のうち、生体内で有効に利用されるのがα-トコフェロールです。近年は生体内でナトリウムを選択的に尿中に排泄するγ-トコフェノールの代謝物の作用機序の解明などにも取り組んでいます。
最近、最も関心のあるのは高齢化社会を迎えた現在の食生活の改善です。まさに、シンポジウムのテーマにもなっているコメは、玄米の形ではビタミンの組成などがほかの食物にないものを持っており、食の健康バランスの上で重要です。人間一人一人が正確に自分の身体を知り、食生活を正すことが重要であることを訴えてまいりたいと思っています。たくさんの研究者の方々との、交流を楽しみにしています。

趣 味: 魚をさばくのが得意です。パソコン歴が長いですよ。
和歌山では: 綺麗な海で美味しい空気を吸ってきたいですね。
 

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