世界で食糧危機が叫ばれるようになり、自給可能な穀物として重要性が増すコメについて、経済や環境、食育、文化、栄養、健康などの幅広い観点から、「お米の未来を考えるシンポジウム」を開催できればと考えました。そして、研究者や企業の方々だけではなく、学生や一般の方々など、より多くの皆様にご参加いただけるシンポジウムにしたいと考え、約400名の皆様のアンケート結果に基づいて、以下を本シンポジウムのテーマといたしました。
・生産:農業の実態、品種改良
・流通:家庭で食べる白米の需要減、外食・中食・パックご飯の需要増
・加工:自給率向上のために、お米で置き換えられる食品
・健康:お米はなぜ健康に良いのか
・文化:地産地消、和食文化について
これらのテーマに基づいて、研究者や有識者の皆様に、学術的な内容を一般の方々にもわかりやすいようにご講演をいただけることとなり、シンポジウムの主会場のプログラムを策定いたしました。加えて、別会場ではポスター発表や、各種イベントも企画しております。
是非、お米の魅力を再認識していただけるきっかけとなることを願っておりますので、参加のご登録をお待ちしております。
- 仲川 清隆
東北大学 大学院農学研究科 教授
<プロフィール>
1994年東北大学農学部食糧化学科卒業、1999年東北大学大学院農学研究科食糧化学専攻博士後期課程修了。同年日本学術振興会特別研究員、2000年科学技術振興事業団科学技術特別研究員、2003年東北大学大学院農学研究科助手、2004年同大学助教授、2007年同大学准教授、2013年米国タフツ大学Jean-Mayerヒトの老化栄養研究所客員研究員を経て、2016年東北大学大学院農学研究科教授。分析化学を基盤として、コメをはじめ食品の機能性の評価を研究テーマとしている。
- お米の未来を考えるシンポジウム組織委員会
- 日本で唯一、自給自足できる貴重な穀物、お米。白米は主食に、米ぬかは油に、籾(もみ)は燃料に、藁(わら)は飼料や敷床に....食べる以外にも捨てるところのない植物として重宝されてきました。お米を育てる田んぼは、雨水を一時的に貯めて、洪水や山崩れを防ぎ、ろ過してきれいな地下水をつくる他、周辺の暑さをやわらげたり、生きもののすみかにもなっています。主食を育てるだけではなく、環境を守るたくさんの役割を担ってくれています。
- 古くから私たちを支えてきた、これまでのお米と新たな価値を広げていく、これからのお米を考えるシンポジウムをこの度、お米に関わる有識者、企業が集まり開催します。
12:00~ | 開場 |
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12:40~ 13:00 |
開会式大会長挨拶
ご来賓挨拶
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13:00~ 13:30 |
シンポジウム① 「各種の米と期待される健康効果」
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13:30~ 14:00 |
シンポジウム② 「栄養価も高くカラダに優しいお米のプロテイン」
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14:00~ 15:00 |
イベント |
15:00~ 15:30 |
シンポジウム③ 「食べものの特徴を表す言葉の整理 ~ごはんのおいしさ表現などについて~」
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15:30~ 16:00 |
シンポジウム④ 「米由来タンパク質の国内安定供給の可能性と植物由来代替肉の開発」
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16:00~ 17:00 |
ポスターセッション |
17:00~ 17:30 |
シンポジウム⑤ 「食事パターンと血清脂質との関連:日本多施設共同コーホート(J-MICC)研究」
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9:30~ | 開場 |
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10:00~ 10:30 |
シンポジウム⑥ 「食の未来を見すえた稲作の進歩」
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10:30~ 11:00 |
シンポジウム⑦ 「米油のおいしさとそのメカニズム:京料理の視点から」
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11:00~ 13:00 |
イベントブースツアー
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13:00~ 13:30 |
シンポジウム⑧ 「玄米食と脳の健康」
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13:30~ 14:00 |
シンポジウム⑨ 「機能性食品素材としての米タンパク質の可能性」
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14:00~ 15:00 |
ポスターセッション |
15:00~ 15:30 |
シンポジウム⑩ 「こめ油に豊富な抗酸化成分をご存じでしょうか?」
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15:30~ 16:00 |
シンポジウム⑪ 「米糠をすべて有効活用する社会的意義」
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16:00~ 16:10 |
クロージング
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- 仲川 清隆
- 東北大学 大学院農学研究科 教授
- 菅野 道廣
- 九州大学 熊本県立大学 名誉教授
- 大坪 研一
- 新潟薬科大学 特任教授
- 坂井 真
- 農業・食品産業技術総合研究機構
- 早川 文代
- 農業・食品産業技術総合研究機構
- 渡辺 昌規
- 山形大学 農学部 教授
- 南條 輝志男
- 和歌山ろうさい病院 病院長
- 北岡 かおり
- 滋賀医科大学 NCD疫学研究センター 特任助教
- 門脇 基二
- 新潟大学 新潟工科大学 名誉教授
- 伏木 亨
- 甲子園大学 学長・栄養学部 教授
- 松田 幹
- 福島大学 食農学類 教授
- 松浦 達也
- 安田女子大学 家政学部 教授
- 久保田 真敏
- 新潟工科大学 工学部 准教授
- 高橋 芳雄
- 東北大学 スマート・エイジング学際重点研究センター
- 築野 富美
- 築野グループ株式会社 代表取締役社長
- 築野 卓夫
- 築野グループ株式会社 副社長
募集要項
一般演題(ポスター発表)はポスター掲示のみ可能です。ポスターは両日掲示し、また、両日1時間の発表タイムを設けます。発表内容は本シンポジウムの趣旨に合う内容でしたら、過去に発表した演題でも可能です。ポスターサイズは横90㎝×縦180㎝とします。
演題登録について
令和5年11月13日(月)正午に一般演題の申込みを締切りました。多数のお申込み、ありがとうございました。
京都大学百周年記念ホール
〒606-8317 京都府京都市左京区吉田本町電車・バス
京阪電鉄本線出町柳駅 徒歩20分
またはバス利用
京都市営烏丸線今出川駅 バス15分
京都市営東西線東山駅 バス20分
阪急電鉄京都線京都河原町駅 バス25分
東海道本線京都駅 バス35分
- 築野グループ株式会社
- 築野グループ株式会社は長年、こめ油の原料である米糠の成分に着目し、研究を進めてまいりました。精米時に発生する副産物である米糠の成分を抽出することで、こめ油だけでなく食品、化学、医療、化粧品等の幅広い分野への高度有効利用をし、米糠の100%活用をしています。米糠研究のリーディングカンパニーとして1998年より10年に一度のシンポジウムを発案。創業75周年を記念して、今年はより一般の方にもお米の魅力を発信できるようなシンポジウムを開催したいと思い、皆様にご協力、ご支援賜り開催できることとなりました。今後も国内の米糠を活用することで地球・生産者・消費者の良い循環の実現を目指していきたいと考えています。